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【 ICANOF アーカイヴ 】
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日常との地続きに挑む「イタドリ」

小沼純一 (音楽評論家・文芸評論家)


 「アート」は特定の「アーティスト」のもので、多くのひとにとってそれは鑑賞する対象でしかないでしょう? そもそも「アート」なんて日々の生活には無縁じゃない? はっきりと耳にはいってはこなくても、空気が伝えてくるものがある。市井のひとたちが集まって絵を描いたり写真を撮ったりするのは「趣味」である。アートと生活はほとんど分離している。


© YOSHIDA Tohru
ICANOFプロジェクトによる「ITADORI イタドリ」公演
(2003年2月16・19・21日/ダンス・バレエ・リセ)



 ICANOFが「市民がアートに創造的に親しめる場づくりを目指す」とうたっているのは、この分離への違和感からだ。アートを特権化するのではなく、日々生活しているひとが地続きでそのまま、おなじ、人間の行為なんだと捉えなおすこと。かといって、単純に敷居を低くするだけではない。いろいろなあり方や見え方がある、直接的に「わかる」ものも、説明を受けてはじめて納得できるものも、生理的に全く受けつけないものも、ある。ただ、そうしたさまざまなありようが、あなたがいて、わたしがいるように、あるんだということを、実際に写真を撮ったりすることで伝えていく。展示をし、他の人たちの視線にさらしてみる。こうした活動は、住民が多すぎるところではむずかしい。
 『イタドリ』という一見難解なパフォーマンスも、ステージと客席が近接したスペースで観ると、仕草といい音といい、光や空気、埃といったものまで、大きなホールでとはまるで違った経験となる。私は東京で何度かモレキュラー・シアターの舞台に接したが、今回「ダンスバレエ・リセ」で観て、「ここ」で作られ、演じられることにとても納得がいったのである。ひととひととの「あいだ」、その近さゆえに可能なパフォーマンスがあり、活動がある。ICANOFはそれを積極的に活用してゆく団体であるにちがいない。


(東奥日報[2003.3.19])



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