いま演劇史と世界史はどういう倍音を奏でているのか。
そこにモレキュラー演劇の契機がある。
私達は集団創造の拠点を北方の八戸に置き20年間、実験演劇を世界に発信してきた。
「極地の演劇」だからこそ「演劇の極地性」を掘り深め、
演劇の内部に自足することなく、
「演劇の外部」にこそ交響する「外部の演劇」を模索してきた。
冷戦構造崩壊後、中近東だけに耳目を奪われがちだが、
世界史のもう一つの火薬庫が中南米である事を忘れてはならない。
そのエリアのど真ん中にある大湿原パンタナル。
いわばポストコロニアルな未踏の生態系。
それこそ演劇の極地=外部なのではないか。
今作はこの巨大なヴォイドの渾身の舞台化となるだろう。


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