鳥海山  (ちょうかい)

登山口1145m 標高2236m 標高差1091m

御浜小屋付近は高山植物の宝庫で、鳥海湖、緑のジュウタンを敷きつめた鍋森や笙ガ岳など絶景です ニッコウキスゲの咲く登山道は気分壮快です 千蛇谷は別世界で、雪渓右手の外輪山は屏風のように取り囲み、左前方には荒々しい新山が迫ります
新山の山頂は狭く記念撮影の順番待ちができるほどです 新山の一角に建つ大物忌神社と御室小屋 外輪山よりハクサンシャジンを前景に新山と千蛇谷

 鳥海山は、日本百名山や花の百名山などの専門書にも紹介され、また、周辺の人々からも信仰の山として親しまれてい山で、今回私たちは7月中旬に、鉾立登山口より入山しましたので紹介します。

この時期は、雪渓の雪も少なくなり、山野草が咲き乱れ天候に恵まれると最高の山行きができます

登山口への行程は、日本海と平行に走る国道7号線の秋田県由利郡象潟町より、以前は有料道路であった鳥海ブルーラインを進むと大駐車場のある鉾立登山口があります。

駐車場周辺にはレストランやビジターセンター、公衆トイレなどがあり、大型観光バスや一般観光者の車などでにぎわっています。

鳥海山への登山は日帰りも可能ですが、日程に余裕のある方はコース途中の御浜小屋や、山頂直下の御室小屋に宿泊しての登山も行われています。

私たちは、前日の夕方に登山口へ着き駐車場で一泊して日帰り登山をしましたが、他にも前夜からの登山者が数十組おり、遠くは四国や大阪、横浜などの遠方より来ており、人気のある山であることを改めて感じました。

駐車場の登山口には、登山者名簿記入所があり、登山予定を記入してから、観光客用に作られたと思われるコンクリートの階段を登りはじめます。

途中、奈曽渓谷展望台より底深い谷と、その奥にはこれから登る雄大な鳥海山の山容を望んでから、さらに緩斜面の登山道を進み時々振り返ると登山口の駐車場や、その向こうの日本海を眼下に望みながら歩を進めますと、やがて展望が開け道は石畳となり岩石が点在する賽の河原で、ニッコウキスゲなどの山野草が咲ている台地は休息に適地な場所です。

一休み後に山野草の種類が多くなった道を進むと、エンジン音のような音がしだいに高くなり、御浜小屋からの発電機音と分かりました。

小浜小屋は有料の宿泊施設で、小さな売店や公衆トイレなどがあり、周辺はハクサンシャジンやヨツバシオガマなどのが咲き乱れ、眼下に鳥海湖、残雪の向こうには緑のジュウタンを敷きつめた鍋森や笙ガ岳などが展望でき大自然を満喫できます。

更に進むと右に鳥海湖を見下ろしながらの扇子森までの登りは、山野草の宝庫で植物観賞目的の登山者でにぎわっています。

扇子森からは石畳の階段が整備され、ニッコウキスゲなどのが咲く鞍部まで下り、八丁坂を登りきると平坦地がある七五三掛(しめかけ)です。

七五三掛には簡易ベンチがあり、八丁坂からの疲れをいやしながら眼下には、谷底に雪渓が残る千蛇谷とその向こうにはこれから登る荒々しい新山、新山を囲む雄大な外輪山を見渡すことができます。

この地点よりコースは千蛇谷コースと外輪山コースに分かれますが、私たちは千蛇谷コースを選びました。

谷への下りは急斜面のガレ場様の登山道で、途中には短いながらも鉄梯子もあり、滑らぬように注意しながらの下りとなります。

谷底は雪で覆われ雪渓歩きとなりますが、斜度はそれ程きつくありませんので、私たちの登った時期ではアイゼン等は必要ありませんでした。

谷から望む光景は、右手の外輪山は屏風のように私たちを取り囲み、左前方には荒々しい岩石が積み上げらた巨大な新山が迫り、これから登る山頂まで苦労を感じさせられました。
雪渓を数度トラバースして、ところどころで高山植物を観賞しながら、新山を右回りに巻き込むように登り詰めると、岩床地帯となり眼前の天空が開け、登りつめると小さな広場に建立されてある大物忌神社です。

大物忌神社には登山客の宿泊設備もある御室小屋もあり、神社の広場で休息しながら、岩石で積み上げられた巨大な新山を先方する登山者が登る光景などを望むことができます。
休息後いよいよ新山の山頂へと登るのですが、新山へは大きな岩を乗り越えての登りなりますが、要所に白ペンキの目印で案内されており、見落とさないように、より安全なルートを登ります。

途中には巨大な洞窟とも思える、通称、切通しの大穴 を下り、さらに登りつめると山頂で、山頂は狭く数人で満杯の広さで、記念写真の順番待ちができるほどです。

私が山頂に立った時間帯はガスがかかり遠方を望むことはできず展望を紹介できないのが残念です。

下山は外輪山コースを帰りましたが、小屋裏手ではチョウカイフスマやイワブクロなどの高山植物を堪能し、外輪山に至る道はやや急斜面の雪渓をトラバースしての登りとなりますが、短いながらも登山道は急登で、落石には細心の配慮と注意が必要です。

外輪山へ登り切ると左は七高山、右手は帰路の尾根コースで、山稜は足元からの絶壁や鉄ハシゴ、ハイ松地帯やガレ場などその変化を楽しみながら、高山植物が咲き乱れる中の緩斜面を快適に下り、途中より望む新山と小屋はしだいに小さくなり、苦労して登った去就が思い出されます。